2022年2月24日(木)18:00〜19:30、静岡大学ケア情報学研究所・一般社団法人みんなの認知症情報学会共催の一般向け無料オンラインイベント、第12回心身健康デザイン連続セミナー 「「電子楽器の神々」が創り出す新しい「拡張“音”現実(ASR)」のイノベーション」のファシリテーターを務めさせていただきました。
イベントでは、長年数々の電子楽器の開発に携わってきた、ローランド株式会社 元代表取締役の菊本忠男さんにご講演いただきました。ナチュラルなサウンドから、電子楽器と次世代Bluetooth規格を用いた音の拡張・強調・没入感へ、音のイノベーションを熱く語っていただきました。
イベントはYouTubeで一般公開しています。
イベントでは平日にもかかわらず180名近い方が参加してくださいました。登壇された菊本さんと参加された皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
- 参照
- 一般社団法人みんなの認知症情報学会
「AR(拡張現実)は、目に見えるものだけではない」。 現実空間に特定の音を重ね合わせることで、新しい体験を生み出す「音のAR(Augmented Reality for Sound)」。この先端技術の可能性を議論するオンラインイベントにおいて、私は司会およびファシリテーターを務めました。
参照動画でも語られている、音によって現実を塗り替える「実質現実(Virtual Reality)」という概念。この難解かつ刺激的なテーマを、いかにして視聴者の皆さんの手元に届けるか。イベントのナビゲートを通じて見えてきた、技術実装の最前線をレポートします。
イベントの背景:情報の「聴き方」が変わ
現在、AR技術は視覚から聴覚へと領域を広げています。スマートフォンの画面を注視するのではなく、オープンイヤー型のデバイスを通じて、現実の風景とデジタル情報をシームレスに融合させる試みが始まっています。
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テーマ: 「音のAR」による没入体験と、その社会実装。
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問い: 音が特定の場所に紐づくことで、私たちの移動や空間体験はどう変わるのか。
今回のアプローチ:専門知を「価値」へ翻訳する
私は本イベントにおいて、技術の設計者ではなく、「技術の価値を言語化し、対話を構造化する役割」として、以下の点に注力しました。
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コンセプトの深掘り: 「音の定位(方向感)」が、単なる音声ガイドを超えて、そこに誰かがいるような「気配」を作り出す。この「実質現実」というキーワードを、登壇者から引き出し、視聴者が直感的に理解できるよう整理しました。
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多角的な視点の接続: 開発側の技術的な視点と、それを受け取るユーザー側の体験価値。両者の間にあるギャップを埋めるための問いを投げかけ、議論を立体的に構築しました。
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オンライン環境での双方向性: リアルタイムの反応を拾い上げながら、専門的なトピックが一方通行にならないよう、チャットやQ&Aを活用したスムーズな進行を徹底しました。
考察:ファシリテーターとして見た「音のAR」の未来
イベントを通じて、音のARは単なる「便利ツール」ではなく、空間そのものの意味を変える「新しいレイヤー」であることが浮き彫りになりました。
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情報のパーソナライズ: 同じ場所にいながら、人によって異なる「音の物語」を享受できる未来。
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アイズフリーの自由度: 画面から解放されることで、現実の風景を楽しみながら情報を得る、より人間的なインターフェースの可能性。
まとめ:提供する「先端技術イベント」の進行支援
科学コミュニケーター 漆畑文哉は、複雑で抽象的な先端技術を、社会やビジネスの文脈で正しく「意味付け」するための場作りをサポートしています。
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オンラインイベント・セミナーの進行: 登壇者の専門性を最大限に引き出し、視聴者の納得感に繋げるファシリテーション。
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コンセプトの言語化支援: 難解な技術用語を、ベネフィットやストーリーへと翻訳し、共感を生む構成案の作成。
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双方向の対話デザイン: オンライン・オフラインを問わず、多様なステークホルダーが参加できる建設的な議論の場を構築します。
先端技術の紹介、または専門家を招いたトークセッションの質を高めたいとお考えの方は、ぜひ以下のお問い合わせよりご相談ください。