【最優秀賞受賞】教育学的視点から分析する、オンライン事例検討における『知識の適用プロセス』

2021年11月20日(土)〜21日、オンライン会場で行われたみんなの認知症情報学会第4回年次大会のインタラクティブ発表で研究を公開しました。

題目は「オンライン認知症ケア協調学習における事例創作活動の提案」です。発表を試聴してくださった皆様と大会運営に携わった大会運営に携わった皆様に深くお礼申し上げます。

また、栄えある数々の発表の中から、最優秀賞という名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。ご指導くださった静岡大学の桐山伸也先生と石川翔吾をはじめ、お力添えいただいた皆さまに、この場を借りて深く御礼申し上げます。今後もさらに研究を重ね、社会に還元できるよう献身してまいります。

発表スライドおよび動画は下記に公開しています。お役に立てば幸いです。

学会発表

背景と課題:オンラインにおける「学びの質」の追求

認知症ケアの現場で求められる「アセスメント力」は、単なる知識の蓄積ではなく、状況に応じて知識を使いこなす「適用能力」です。しかし、オンラインでの共同学習において、そのプロセスがどのように進んでいるのかは、これまで十分に可視化されていませんでした。

  • 課題: オンラインの事例検討において、参加者はどのように他者の視点を取り入れ、自分の知識を更新しているのか。

  • 狙い: 教育学的な分析手法(質的分析など)を用い、学習者が「知識を適用する瞬間」を捉え、より効果的な教育設計の指針を得ること。

今回のアプローチ:教育学×ケアによる「学びの可視化」

私は本研究において、オンライン上で専門職が事例を作成していく対話プロセスを詳細に分析し、以下のポイントを提示しました。

  • 協調的な知識構築の分析: 教育学における「協調学習」の理論をベースに、参加者同士のやり取りが、いかにして個人のアセスメント知識を深化させ、事例の質を向上させたかを検証しました。

  • 「情報の翻訳」の重要性: 専門的な概念が現場の具体的な状況へと落とし込まれる(適用される)プロセスにおいて、どのような「足場かけ(スキャフォールディング)」が有効であったかを考察。

  • ICTを活用した学習環境のデザイン: 単なるWeb会議ツールの使用に留まらず、学習者が主体的に情報を整理し、対話を深めるための「場」の設計について提案しました。

考察:理論を現場の「力」に変える

本発表を通じて、オンラインであっても、適切な設計とファシリテーションがあれば、対面以上の深いリフレクション(内省)と知識の適用が可能であることが示されました。

  • 研究の意義: ケアの専門性を高めるための教育プログラムにおいて、教育学的エビデンスに基づいた設計が不可欠であることを再確認しました。

  • 活動への反映: この研究成果は、現在私が提供しているワークショップのデザインや、オンラインイベントでの進行手法にダイレクトに活かされています。

まとめ:提供する「教育学的」ファシリテーション

私は、教育学の研究と現場の実践を往復することで、確かな根拠に基づいた「学びの場」を提供しています。

  • 教育学の知見を活かしたセミナー・研修設計: 学習科学の原理に基づき、参加者の「実践知」を引き出すプログラムを構築します。

  • 専門職コミュニティの共同学習支援: 医療・福祉・教育などの専門領域において、質の高い対話と学びの場をデザインします。

  • 研究成果の社会実装・広報サポート: 専門的な研究内容を、現場や一般の方に分かりやすく届けるための「翻訳」と「構成」を支援します。

エビデンスに基づいた教育設計や、専門職の能力向上を目的としたプロジェクトをお考えの方は、ぜひ以下のお問い合わせよりご相談ください。

学会発表
最新情報をチェックしよう!