2022年5月18日(木)17:30〜19:00、静岡大学ケア情報学研究所・一般社団法人みんなの認知症情報学会共催の一般向け無料オンラインイベント、第14回心身健康デザイン連続セミナー 「個人情報を自分のAIが管理・活用するオープン市民科学 〜新しい安心と新しい価値の創造〜」のファシリテーターを務めさせていただきました。
話題提供は東京大学・理化学研究所の橋田浩一先生。内閣府のムーンショット目標9「2050年までに、こころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会を実現」のプロジェクト「データの分散管理によるこころの自由と価値の共創(橋田PJ)」に関するお話をしていただきました。個人情報を集中管理ではなく分散管理することによってより安全かつ民主的に自分のニーズに合った情報を得られる仕組みを語っていただきました。
イベントはYouTubeで一般公開しています。
イベントでは平日にもかかわらず70名近い方が参加してくださいました。登壇された橋田さんと参加された皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
- 参照
- 一般社団法人みんなの認知症情報学会

研究機関が持つ最先端の知見を、単なる一方通行の講義に終わらせず、参加者の「安心」と「納得」に変えるための技術広報的アプローチをご紹介します。
背景とミッション
静岡大学ケア情報学研究所と、みんなの認知症情報学会が共催した本セミナー。テーマは「個人情報を自分のAIが管理・活用するオープン市民科学」です。 「個人情報の分散管理」という抽象度の高い技術論を、医療・介護・教育といった実現場の人々が「自分たちの未来をどう変えるか」という具体的なイメージに接続することが私のミッションでした。
今回のアプローチ:技術広報としての司会
単なる進行役に留まらず、以下の「翻訳的ファシリテーション」を実践しました。
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「問い」の構造化: 橋田教授の理論(PLRや分散マッチング)の重要ポイントを、リアルタイムで視聴者の視点(「それは安全なの?」「具体的にどう便利なの?」)に置き換えて質問。専門用語の壁を取り払い、議論の解像度を高めました。
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双方向性のデザイン: YouTubeライブやアンケートを通じた参加者の「モヤモヤ(懸念点)」を丁寧に拾い上げ、登壇者へフィードバック。一方的な発表を「社会との対話」へと変容させました。
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文脈の接続: 情報学というドライな技術論を、認知症ケアといった「身体性のある現場」の文脈へと繋ぎ直し、参加者が自身のフィールドに応用できるヒントを抽出しました。
結果と成果
80分を超える長尺のセミナーでありながら、参加者からは高い満足度と、技術に対する深い理解を示す反響をいただきました。
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技術への信頼醸成: 「難しいと思っていた個人情報の話が、自分たちの可能性を広げるものだと分かった」という、技術広報として最も価値のある「態度の変容」を生み出しました。
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研究・実践の橋渡し: 研究者と現場の専門家、そして市民が同じ解像度で未来を語り合う「ごちゃまぜ」の場をデザイン。その後の共同研究やプロジェクト加速の足場を固めました。
まとめ:技術広報・PR支援として提供できること
科学コミュニケーター 漆畑文哉は、研究者や企業の「伝えにくい価値」を、社会の「欲しい価値」へと変換するイベントプロデュースを承っています。
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シンポジウム・セミナーの司会・ファシリテーション: 登壇者の意図を汲み取りつつ、参加者の理解を最大化するナビゲート。
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対話型コンテンツの企画・構成: 難しい技術コンセプトをストーリー化し、共感と信頼を生むイベント設計。
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アーカイブの価値最大化: ライブの熱量を、記事や動画として再構成し、持続的なPR資産へと昇華させます。
「最先端の研究成果を、もっと多くの人に、正しく、魅力的に届けたい」とお考えの研究機関、EdTech企業、技術系広報の皆様、ぜひ以下のお問い合わせフォームよりご相談ください。