2025年10月25日(土)・26日(日)、科学技術振興機構(JST)が主催する日本最大級のサイエンスコミュニケーションイベント、サイエンスアゴラ2025(テレコムセンター)にて、株式会社東京臨海ホールディングス様が出展したブース「かしこいロボットはどう走る?自動走行にチャレンジ!」の企画・準備・運営を、株式会社A-Co-Labo様とともにバックアップサポートを担当させていただきました。

体験を、深い学びに。
満足度97%を達成した、科学イベントの対話デザイン
今回担当させていただいたのは、教育企画・プロジェクトコーディネートです。主に壁面パネルのデザイン案を作成いたしました。自動走行するライントレースカーの体験を、単なる「遊び」で終わらせず、ロボット技術への深い理解と未来への想像力に繋げるための実践事例をご紹介します。
背景と課題
本出展の核となる「ライントレースカー」の走行体験に合わせ、参加者が技術の仕組みを直感的に理解し、さらに自発的な思考(対話)を深めるための空間設計が求められました。 限られたブーススペースの中で、「技術解説の分かりやすさ」と「未来への問いかけ」をどう両立させるかが大きな課題でした。
今回のアプローチ
体験者の導線に合わせ、「理解」から「想像」へと段階的に思考を促すデザインを導入しました。
-
技術の解体と再構成(壁面パネルデザイン): ロボットの複雑な仕組みを「センサー(感覚)」「頭脳(判断)」「モーター(運動)」の3要素に集約して可視化。専門用語を日常の言葉に翻訳し、一目で「ロボットが動く理屈」が伝わるパネルを制作しました。


-
問いのデザイン(4つのステップ): 「みんなで賢いロボットを考えよう」というメインテーマの下、以下の4段階の問いを設定。
-
ロボットに「まかせたいこと」は?
- ロボットに「まかせたくないこと」は?
- どんなことができたら「かしこいロボット」だと思う?
- 10年後、どんなロボットがかつやくしていると思う?
-

-
ファシリテーションの仕組み化: 参加者が自由に応答を残せる環境を整え、個人の気づきをブース全体の「知」として蓄積する対話空間を演出しました。

結果と反響
2日間で約140組の親子連れが来場し、深い対話の場が生まれました。
-
高い顧客満足度: アンケート回収率8割超という高い関心を集め、満足度97%という極めて高い評価をいただきました。
-
対話の質の向上: 問いかけに対し、子供たちからは「感情を理解するロボット」や「一緒に宿題を悩んでくれるロボット」など、技術の進歩を捉えた多様な意見が寄せられました。
-
企業広報への貢献: 技術展示に「対話」を付加することで、出展団体のビジョンをより深く来場者に届けることができました。
全体を指揮してくださったA-Co-Laboの原田久美子さん、素敵なポスターをデザインしてくださったシアンの岩井隆浩さん、体験スタッフをしてくださった東京臨海HDの皆様と日本ゼオンの皆様、誠にありがとうございました。

なお、当日の様子はA-Co-Laboの公式noteでも紹介していますので、そちらも是非ご参照ください。
- 参照
- 【サイエンスアゴラ出展レポ】かしこいロボットはどう走る?自動走行にチャレンジ!|エコラボnote/株式会社A-Co-Labo
まとめ:お問い合わせについて
科学コミュニケーター 漆畑文哉は、科学館や展示施設、企業ブースにおける「体験を学びに変える展示ディレクション」を承っております。単に技術を見せるだけでなく、来場者が自ら問いを立て、対話を通じて理解を深めるプロセスを、以下のステップでトータルにサポートいたします。
-
コンセプト設計: 専門的な技術や研究内容を、誰もが直感的に理解できるストーリーに翻訳します。
-
展示・パネル制作: 複雑な仕組みを「センサー・頭脳・モーター」などの要素に解体し、視覚的に分かりやすく解説するグラフィックをデザインします。
-
問いと対話のデザイン: 満足度97%を達成した「問いの設計」ノウハウを活かし、参加者の声を引き出すファシリテーションの仕組みを構築します。
「最新技術を子供たちに分かりやすく伝えたい」「ブースでの滞在時間を延ばし、深いコミュニケーションを生み出したい」といった課題をお持ちの広報担当者・研究機関の皆様、ぜひ以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。