2021年10月4日(月)、株式会社A-Co-Labo主催「リサーチナイト」第6回のスピーカーとして登壇させていただきました。
株式会社A-Co-Laboは「研究者が研究を諦めない社会へ」をミッションにした、事業開発プロジェクトに特化した研究知シェアリングサービス事業を行なっている、チャレンジングなベンチャー企業です。今回登壇させていただいたイベント「リサーチナイト」は企業担当者の前で研究者が研究を発表しジナシーを感じていただく場です。科学教育と学習科学の研究者として、これまでの研究と今目指しているものをシェアいたしました。

背景:研究者の「知」を社会の「資産」へ
A-Co-Laboは、研究者が持つ専門的な知識やスキルを企業の課題解決に活用するプラットフォームを展開されています。本イベントには、研究の価値を社会に還元したいと願う多様な専門家が集まりました。
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課題: 研究者の知見は極めて価値が高い一方で、アカデミアの外(ビジネスや地域社会)へ届く「言葉」に変換される機会が限られている。
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漆畑さんの立ち位置: 教育学の修士号を持ちながら、学校外の多様な現場でファシリテーションを行う立場から、研究知を社会実装するための「ブリッジ(架け橋)」としての役割を追求。
登壇の核心:情報の「翻訳」が創り出す価値
当日のスピーチでは、私が日頃から実践している「専門知の社会実装」におけるマインドセットに触れました。
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「研究」と「実践」を往復する眼差し: 教育学的な分析視点を持ちつつ、現場のニーズに即した具体的な解決策を提案する。この往復運動こそが、質の高い社会実装を生む原動力であるという視点です。
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共創を加速させるファシリテーション: 異なる背景を持つ人々(研究者と企業担当者など)が交わる場において、共通言語を構築し、新しい問いを生み出すプロセスの重要性について言及しました。
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「個」としての研究者の生き方: 特定の組織に属するだけでなく、自らの専門性を武器に「社会の隙間」を埋める事業を展開する、新しい研究者像(実務家としての研究者)としての在り方を提示しました。
結果と展望:私が描く「知の循環」
登壇後、A-Co-Laboのコミュニティを通じて多くの研究者や企業関係者の方々と、専門知の活用に関する有意義な議論が生まれています。
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反響: 「研究者が事業主として動くことの可能性を感じた」「教育学の知見がビジネスや社会課題にいかに応用できるか、具体的にイメージできた」といった声をいただいています。
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展望: これからも教育学という軸を大切にしながら、A-Co-Laboのような志を共にするパートナーと共に、専門知が社会の中でダイナミックに循環する場を創り続けていきます。
普段なかなか自分の研究活動を専門家ではない方に聞いていただく機会はほとんどないのですが、スピーチしたところ関心をもったという感想を複数いただき、驚きとともに感動もいたしました。
私の行なっている科学教育や科学コミュニケーションは、研究対象であると同時に実践対象でもあります。どちらも等しく大事にすることは言葉でいうほど簡単なことではありませんが、多くの方とコラボしながら、一つひとつ実社会へ還元できることを増やしていけたらと思いました。
リサーチナイトvol.6無事終了。
今日もとても面白い研究発表で、チンベル鳴らすの忘れてしまい大変申し訳ありませんでした。
研究テーマをただ聞くだけでなく、研究者の抱えている課題を企業とブレストする一風変わったイベントです。エコラボはライトな場から共創をサポートします。#リサーチナイト pic.twitter.com/L8Nef1YKsa— A-Co-Labo (@A_Co_Labo) October 4, 2021
- 参照
- 株式会社A-Co-Labo
まとめ:支援する「知の社会実装」パートナーシップ
私は、高度な専門知を「社会で機能する言葉」へと翻訳し、実装をサポートするパートナーでありたいと考えています。
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研究成果の社会実装・広報支援: 論文や研究データを、一般の方や企業に届くナラティブ(物語)へと再構成します。
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教育学的知見による共創の場作り: 異なる専門性を持つ人々が協調して学べる、ワークショップや対話の場をデザインします。
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専門家のブランディング・執筆支援: 研究者の活動や想いを、社会的な価値として言語化し、発信をサポートします。
研究知の活用や、専門家を交えたプロジェクトの推進をお考えの方は、ぜひA-Co-Laboのnote記事とあわせて、以下のお問い合わせよりお気軽にご相談ください。