2018年9月22日(土)、内田洋行東京ユビキタス協創広場Canvasで行われた「ABLE 2018 September」に参加しました。
このイベントは、以前イベントで一緒にお仕事させていただいた、慶應義塾大学 教授の今井むつみ先生のお誘いを受けて参加いたしました(詳細はこちら)。
ABLE(Agents for Bridging Learning research and Educational practice)は、教育にイノべーションを引き起こすために、志ある人々をつなぐ国境を越えたコミュニティ。認知科学を中心にさまざまな領域の研究者、教育実践を日々行っている人々、社会変革の担い手となるべく強い思いを抱いている人々とを橋渡しし、理論, 知識, 経験をシェアし,、新たな知を創造していくことを目標としている活動です。
今回参加させていただいた2018 Septemberのトピックは「脳科学を教育に活かす」でした。スイス連邦工科大学のElsbeth Stern先生、Ralph Schumacher先生、今は文部科学省高大接続改革プロジェクトチームリーダーをされている安西祐一郎先生と今井先生による脳科学(神経科学)と認知科学(特に学習科学)の比較が非常に興味深かったです。
とても印象に残った言葉は「学習科学をどう広めていくか」ということ。身近すぎてエビデンスがいとも簡単に経験や信念に打ち負かされてきた「学習」という営みにどう実践的にアプローチできるか、ということでした。
私個人は科学教育・理科教育を専門としていますが、認知科学の知見を多く援用してこれまで研究・実践してきました。今回参加して、改めてエビデンスに基づく理論と実践による教育の進歩の重要性を考えることができました。
- 参照
- 慶應義塾大学 今井むつみ研究室