2022年3月19日(土)14:00〜15:00、一般社団法人みんなの認知症情報学会の会員向けオンライン学び交流会『これからの地域福祉をつくる「徹底的な顧客視点」シンキング』のファシリテーターを務めさせていただきました。
話題を提供してくださったのは、リクルート『R25』編集者、社会福祉士、そして現在富山県議会議員という異色のキャリアをもつ藤井大輔さん。リクルート時代に身につけた徹底的な顧客目線を社会福祉士、議員の仕事と結びつけ、社会福祉とビジネスのマッチングを目指すチャレンジについてお話を共有していただきました。
登壇された藤井大輔さん、そして参加された皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
- 参照
- 一般社団法人みんなの認知症情報学会

背景:地域福祉が直面する「視点の欠乏」
現代の地域福祉において、支援者と被支援者の関係は固定化されがちです。
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「してあげる」という一方的な支援: 受け手の真のニーズ(=カスタマー視点)が置き去りになっていないか。
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孤立する現場: 個々の専門職が抱える課題が、地域全体で共有・言語化されにくい。
これらの課題に対し、本セミナーでは「自分たちが提供しているサービスを、受取手(顧客)の視点で見直す」という問いを投げかけました。
今回のアプローチ:オンラインを「学びの場」に変える
私は本イベントにおいて、単なる進行役ではなく、参加者が自らの実践をリフレクション(内省)できるような場作りを設計しました。
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オンライン共同学習の知見を応用: 私が研究している「オンライン共同学習における知識の適用プロセス」の知見を活かし、画面越しの参加者が「他人事」ではなく「自分事」として議論に参加できる仕掛けを導入しました。
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「違和感」を「言葉」に変えるファシリテーション: 「福祉にビジネスの視点を入れることへの抵抗感」といった、現場特有の違和感を丁寧に拾い上げ、登壇者との対話を通じて、それが「質の高いケア」に繋がる本質的な視点であることを言語化しました。
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双方向性の確保: チャットやQ&A機能を活用し、多様なバックグラウンドを持つ参加者(福祉専門職、行政、市民)の意見をリアルタイムで編み合わせることで、多角的な視点を提示しました。
考察:対話から生まれる地域社会の新しい形
セミナーを通じて浮き彫りになったのは、「オンラインでの対話そのものが、福祉のインフラになり得る」ということです。
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知識の再構成: 参加者が自身の経験を語り、他者の視点に触れることで、従来の「福祉」という枠組みが「地域住民一人ひとりのウェルビーイング」へと拡張されました。
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心理的安全性と共創: オンラインという適度な距離感があるからこそ、本音の議論が可能になり、新しい連携の形が生まれやすいことが確認できました。
まとめ:提供するファシリテーションの価値
科学コミュニケーター 漆畑文哉は、専門的な学術知見(ケア情報学・教育工学)と、現場の熱量を繋ぐ「翻訳者」でありたいと考えています。
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オンラインイベントの企画・運営: 単なる配信ではなく、「参加者が学び、変容する場」を設計します。
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対話の構造化: 複雑な議論を整理し、ネクストアクションに繋がるインサイトを導き出します。
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地域・教育・技術のクロスオーバー: 福祉、教育、そして先端技術。これらを横断する視点で、組織や地域の課題解決をサポートします。
地域共生社会の実現に向けた対話の場作りや、オンラインセミナーの質の向上をお考えの方は、ぜひ下記のお問い合わせよりお気軽にご相談ください。