心・体・声が描く正三角形。佐藤慶子氏と探る『声ぢから』のウェルビーイング

2021年8月26日(木)18:30〜19:30、一般社団法人みんなの認知症情報学会主催の会員向けオンライン交流会『五感・心身の音楽で活き活き』のファシリテーターを務めさせていただきました

話題提供は音楽家の佐藤慶子さんです。音楽は聴覚だけでなく視覚や触覚(振動)など五感を使うアクティビティであること、声の調子は心と体の両方に良い効果を与えるのではないかという点を音楽家の立場から問いを投げかけてくださいました。

【ファシリテーター担当】五感・心身の音楽で活き活き

背景と課題:見えない「感覚」をどう共有するか

佐藤さんが提唱するメソードでは、声・心・体の三位一体(正三角形の関係)を重視します。しかし、こうした身体的な感覚や音楽の効能は、オンライン上では伝わりにくいという課題がありました。

  • 課題: 「声の調子」や「振動」といった非言語的な体験を、画面越しの参加者といかに共有し、深い納得感(学び)に繋げるか。

  • 狙い: 音楽家の直感的な問いを、参加者が自身の「健康」や「コミュニケーション」の課題として捉え直せるようナビゲートすること。

今回のアプローチ:教育学的知見による「身体知」の言語化

私は教育学(学習科学)の知見をベースに、参加者が自身の身体感覚をリフレクション(内省)し、言葉にするプロセスを支援しました。

  • 感覚を言語化するリアルタイム・ファシリテーション: 佐藤さんの「声」のエクササイズ中、参加者が感じた微細な変化をチャット欄で即座にピックアップ。個人の感覚を「みんなの気づき」へと構造化することで、オンラインでも五感を意識した共同学習を成立させました。

  • 「身体知」の足場かけ(スキャフォールディング): 音楽家の言葉を、健康促進やリクリエーション、ポジティブ思考といった多角的な文脈へと「翻訳」。参加者が自分の日常生活やケアの現場に引き寄せて考えられるよう、問いの橋渡しを行いました。

  • 双方向的な対話のデザイン: 一方的な実技指導に留まらず、登壇者と参加者の間で「声と心の影響」について対話が生まれる場を設計。理論(メソード)と実践(エクササイズ)が往復する学習環境を構築しました。

結果と反響:心身の活性化と高い満足度

イベント後のアンケートでは、身体的な変化と共に、オンラインでの対話の質に対して高い評価をいただきました。

  • 反響: 「画面越しでも声の振動や心の変化を共有できた」「自分の声が心と繋がっているという発見が、明日への活力になった」といったポジティブなフィードバックを多数いただきました。

  • 成果: 音楽という感覚的なテーマにおいても、適切な教育的介入(ファシリテーション)があれば、質の高い内省と共同学習が可能であることを実証しました。

登壇された佐藤慶子先生と参加された皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。

  • 参照
    • 一般社団法人みんなの認知症情報学会

まとめ:提供する「身体・感覚」の学習支援

科学コミュニケーター 漆畑文哉は、教育学の理論を武器に、感覚や直感といった「目に見えない価値」を言語化し、社会的な学びに変えるサポートを行っています。

  • ウェルビーイング関連のワークショップ設計: 音楽、運動、マインドフルネスなど、身体性を伴うテーマの学習効果を最大化します。

  • 感覚の翻訳とナラティブ構築: 専門家が持つ「身体知」を、一般の方が理解・実践できる形へと翻訳し、発信を支援します。

  • 双方向オンライン・イベントのプロデュース: 参加者の主体性を引き出し、深い共感と納得を生む対話の場をデザインします。

音楽やアート、健康支援など、感覚的なテーマを「学び」として届けたいとお考えの方は、ぜひ以下のお問い合わせよりご相談ください。

【ファシリテーター担当】五感・心身の音楽で活き活き
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