日本科学未来館3F常設展「メディアラボ」では、第20期「「生命」になりたい!ブルックスのジュースを探して」という、生命とは何かを科学とアートで探究する展示を2018年6月20日(水)から10月31日(水)まで体験することができます。
この常設展の期間中、私も5F常設展示中央の「コ・スタジオ」で、新しく企画・開発した科学コミュニケータートーク(旧サイエンスミニトーク)、「これって、生命なの? 3F常設展示「メディアラボ」入門」を開催しています。
ご来館の際には是非私の科学コミュニケータートークにもお立ち寄りください。
私たちは日常生活の中で意識的にも無意識的に、生命とそうでないものを区別することができると思っています。しかし、何を基準に区別しているのでしょう。その基準には、”何か”を持っているものとそうでないものとで分けているのかもしれません。その”何か”とは何でしょうか?
トークの中で、あなたはきっと自分自身の生命観と向き合うことになるでしょう。さらにこのトークでは、生命にとって必要な”何か”を探る比較的新しい学術領域として、合成生物学と人工生命(複雑系科学)をとりあげ、アプローチの似ているところと違うところを比べながら、生命の新たな理解の仕方をご紹介します。
ちなみに私は以前、親子向けのトーク「きみはいきもの?」というトークも作成しています。今回企画したトークは以前とは似て非なる内容になっています。
「きみはいきもの?」は低年齢でも楽しめ、最後は認知科学のトピックをご紹介しました。今回の「これって生命なの?」は自然科学にある程度知識を持っている人ほど世界観を揺さぶられ、しかも認識論的な問題を合成生物学や複雑系科学などの最新トピックで探求すると言う、前回と全く異なる方向に話が進んでいきます。
この対の関係になった2つの科学コミュニケータートークを是非楽しんでいただければと思います。